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先日国立西洋美術館で行われているヴィルヘルム・ハンマースホイ展に行ってきました。 NHKの日曜美術館で紹介されたこと、展覧会の終了が12月上旬だったこともあり、結構な人出で、ゆったりと鑑賞するというわけにはいかない感じだったのが残念でしたが、それでも実物の作品を見ることができたのはとても良かったです。<静かなる詩情>という展覧会のサブタイトルはとても魅力的な響きを持ちます。実物もたしかにそうでした。 綿密に構成された構図、今風の言葉で言えばレイアウトあるいは配置(ディスポジション)と呼ぶのでしょう。それに加えそれらへ向けられた眼差しの焦点の“ひずみ”とでもいうべき有様が、画面のなかに、さらに言えばその中にある空間のなかに、いくつもの時間や出来事、思いが重ね合わされたものとして現れており、視るものをそこに引き込みます。 カタログも図録というより一冊の物語<本>としてできており、傍らにおいておき、時々手を伸ばしたくなるようなたたずまいです。興味をお持ちの方は、ぜひ実物をご覧になることをお勧めします。TVやWEB-SITEで紹介されている以上に多層的な作品群であると感じました。 また、乃木坂のギャラリー間で行われている安藤忠雄展にも行ってきました。 何しろ<住吉の長屋>の原寸大模型というか再現が興味深く、ちょうど先日私たちがある提案に提出した案の中庭とサイズが近く、参考になりました。 と同時にこれまで随分と本や雑誌でこの住宅を見てきましたが、そのイメージと実際の大きさや空間の印象とのギャップを少し感じました。 こちらは12/20までですので、ぜひみてみる価値はあると思います。
by prospect-news
| 2008-11-23 15:46
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