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豊かなニュアンスを含み持つ住まいの風景が建ち上がりつつあります。 私たちプラスプロスペクトコッテージ一級建築士事務所が設計・監理をしている木造二階建ての住宅、横須賀鴨居T計画の建設工事が進行中です。 外装はこれから、内部の工事は大工さんが一つ一つ丁寧に施工を進めています。内装では木の構造体がそのまま最終的な仕上げになる部分も多々あるので、工事を注意深く進めてもらっています。 この家の主階は二階です。北側に面する階段脇の大きな窓からは、遠くに馬堀海岸方向の家並みやそこに広がる大学のキャンパスがよく見えます。南側は隣家が迫っているため、採光は高窓から行います。天井も高く明るく広がりのある室内になると思います。 一方、木の柱や梁が露出した壁面の反対側は個室です。こちらは低く抑えた窓と高窓により、明るさと暗さとが同居する空間になりそうです。 この家の一階には、オールド・ミニと趣味のバイクや自転車のためのビルトインガレージがあります。というか、一階は他に玄関とコンパクトなユーティリティーと屋根付きポーチしかないという構成です。ビルトインガレージの壁面は高圧木毛板で仕上げています。遮音性もあり、また壁面のどこでもビスが効くので、後日工具やメンテナンス道具などを収納する棚などを作ることが容易になっています。 明るい場所と暗い場所、広い所と狭い所、高い窓と低い窓、仕上げられた部分とラフなまま残される部分、ヴォリュームと仕切り・・・等々の間を行き来する自由で豊かなニュアンスがある、そんな住まいの風景が建ち現れてきた気がします。 もう少し暖かく気候が良くなったころに竣工予定です。 楽しみですね。 #
by prospect-news
| 2021-02-08 09:49
| 計画
どんなふうに青空を切り取るか、 若い人たちからの便りをもらって、あらためて思う。 大きくなりすぎたボウガシの木を剪定する前に一枚、と撮った写真。 ここから落ちたどんぐりから幾つか芽が出て、それが育った若いボウガシも元気いっぱい冬の陽光を受け止めている。 久里浜の家は建ててからもう25年だけど、いさぎよく冬の青空を四角く切り取る様は、改めて見ても気持ちがよい。 手前の枕木の土留めや杉板の塀は度々改修・修繕を重ねてきたけれど、建物自体にはまだ一度も手を入れていない。なんだか不思議な感じ。とは言え気になる部分も出てきているので、時間を見つけて順次考えてゆく必要があるのかな。 10年以上前に大学で卒業研究を指導した元学生さんから近況報告のうれしい手紙が届いて、また他の元学生さんから頂いた年賀状や、聞こえてくる活躍の便りなど思い出しながら、みんな元気でいるな!今度はみんなからいろいろ教えてもらおう、と楽しみになってくる。 今ならどんなふうに青空を切り取るか。 そんなことを思う冬の一日。 #
by prospect-news
| 2021-02-02 14:54
| 随想
何気なく自然な佇まいがそこにあること。 先日所用で横須賀市追浜の家を訪問。 新しく建てた家もまわりにすっかり馴染んできているよう。 玄関先の雰囲気も良い感じです。 少し控えめかなと思っていたヘデラも元気いっぱい。建て主さんが置いたシーサーがその中にちょこんと座っていました。 こんなふうに、建て主さんの暮らしと新しい家が何気なく自然で落ち着いた佇まいであるということ、なんだかうれしくなります。 この先どんな時間を経てゆくのかな。楽しみです。 #
by prospect-news
| 2021-01-25 09:49
| 計画
誰かに宛てた手紙のような、そんなビデオパフォーマンスです。 Sen Morimotoという名のシカゴ在住のミュージシャンを知る。 アメリカ・シアトルのラジオ局KEXPのページでちらっと見かけて興味を持った。 3'23’’頃から18'30''がビデオパフォーマンス、その前後がオンラインインタビューになっています。 ビデオはLIVE on KEXP at Homeのシリーズ。 このビデオをみていくと、今の不自由な(といわれている)状況は、本当はずっと前からそこにあって、それが単にフィジカルなものとして顕在化しただけなのではないか、と思えてくる。そんな受け止めかたを具体的に映像として表現しているように思う。悲壮的にではなく、またシニカルにでもなく、淡々と受け止めながら、しかしどこかに希望が見えてくる、そんなふうに感じた。 人通りのないまちかどを彼がマイクを持って歌いながら歩いてゆく。他のメンバーたちはそれぞれの家でそれぞれが演奏している。見上げれば暗い夜空のなかにぽっかりと浮かび上がる窓。そしてその窓の向こうの穏やかな明かりの下で演奏する人たち。 その瞬間に外だと思っていた暗いまちかどは、内部空間に反転する。そしてそこに浮かぶ外へとつながる窓。つまりこれまでの関係、表と裏がひっくり返ったような、裏がえしにされたようである。 誰もいないまちかども、彼が歌いながら歩くと不思議とあたたかい。 歌いながら歩いてゆくシーンはもちろんMV創成期からあったはずだけど、このビデオが面白いのはマイクを持って歌っていることであって、そこでレコーディングされていることなのかな。実際はそれぞれの窓とそこで演奏している人々を撮影し、それらを編集でつなげたもののようだけど、それが映像の中では一緒に同時に演奏しているようにみえる、というか理解される。なんだか誰かに宛てて書かれた手紙のようでもあって、興味深い。 というわけで、1月も後半に。 巷はちぐはぐでバラバラで何もかもが後回しになってゆく、物事の道理が見えにくい日々ですが、それらに流されることないように自分自身の足元をきちんとみていたい。そんなふうに思います。 ※画像は上記ビデオパフォーマンス映像からキャプチャーしました。 #
by prospect-news
| 2021-01-19 10:33
| 音楽
2021年のすがすがしい風に誘われて あけましておめでとうございます。 昨年もたくさんの皆さんにお世話になりました。ありがとうございました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 すがすがしいお正月の風に誘われて、鴨居八幡神社にて初詣。 また、以前よりお訪ねしたかった増田奏先生の三浦のお宅に年賀状をお届けに・・・、のつもりが、快くお迎えいただきお邪魔させていただくなど、楽しい年明けになりました。 正月三が日もあけて、ゆるりと始動しはじめた私たちです。 今年も充実した一年となるよう、日々大切にすごしてゆきたい、そう思っています。 #
by prospect-news
| 2021-01-04 09:12
| 風景
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